基調講演「売れる地域ブランド食品~その目的と仕組みづくりとは~」 #3
講師 三輪宏子 (株)FMS綜合研究所 代表取締役社長
平成20年度「食と農林水産業の地域ブランド協議会」総会等開催結果の報告
ブランド化とは何か
ブランド化を一言で表現すれば「お客様への約束ごと」だと思います。具体的には、きちんと法律を守る、うそをつくのをやめる、お客様の欲しい商品を提案できることが大切です。エルメスは、フランスの皮製品をはじめとする一流ファッションブランドメーカーです。2001年にBSEが問題になったとき、エルメスのバッグを作るために適切な皮が手に入らないとして、本年度は製造を中止すると公言しました。
食べ残しを他のお客様に回していた料亭がありました。4万円とか5万円のコースを提供していた会社ですから、これは許せません。
ブランドの名前が大きくなるほど、何か一たび事を起こしたとき、失うものも大きくなります。このリスクを理解した上で、それでもブランド化に取り組むかどうかを選択しなければなりません。ブランド化とは、お客様との約束を守るという大きな責任を担うことなのです。
最近、一種のコンプライアンス不況といえる状況があります。大手の食品メーカーの中には、リスクを敬遠するあまり、新規商品の投資を控えているメーカーもあるようです。
このことは、地方の中小メーカーにとっては追い風といえます。一方で、内部統制を重視するあまり、経営規模を縮小する企業もあると聞きます。食品産業におけるコンプライアンスは多くの課題を残しているといえます。




