基調講演「売れる地域ブランド食品~その目的と仕組みづくりとは~」 #8
講師 三輪宏子 (株)FMS綜合研究所 代表取締役社長
平成20年度「食と農林水産業の地域ブランド協議会」総会等開催結果の報告
工場の監査と認証基準
私どもは、ブランド化のプロセスの中で、安心安全の担保として必ず工場の監査を行います。廃棄物の処理まで含めて監査します。よくありがちなのですが、市町村がブランド化を始めると、最初に認証基準をつくるケースが多いですが、これはやめた方が良いと思います。認証基準をつくる委員会には民間企業も入ると思いますが、各社の利害関係を反映させたくなりますから、1年議論したがまとまらなかったという話をよく聞きます。
一番効率的な方法は、目指す販路、たとえば「A生協」に売りたいと思うのならば、「A生協」が定めている認証基準を徹底的に研究し、そこに宮城県ならば宮城県らしさを最後の条項に加えるということでオリジナリティを出すという方法です。
また、参加企業の数を多くしたいので、認証基準を低く設定してしまうケースも多いようですが、これは一番よくない方法です。認証基準を通った企業が1社でも不祥事を起こしたら総連座制です。下手をすればその市町村全部が信用を失います。
ハードルは高くても低くてもだめ。この基準をクリアすれば、目指す販路との取引が実現すると思わせる水準が望ましいのです。重要なのは、この監査体制をどのように継続させていくということにあって、認証基準そのものではないのです。




