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パネルディスカッション「売れて、儲けて、喜ばれる地域ブランドをめざして」 #5

平成21年度「食と農林水産業の地域ブランド協議会」総会・シンポジウムの報告

 金子 最後に各パネリストから一言ずつ御意見をいただきたいと思います。

無理な通年商品化よりも限定商品を

三宅 三つあります。

 まず、無理して通年商品にしないことです。無ければ無いなりに限定商品で販売するという手を考えることが重要です。

 それから、よく皆さん、道の駅で販売するということを意識してしまいますが、道の駅で販売すると安くなってしまうので、もっと付加価値の高い場所で販売することを最初から考えることです。

 それから、出し値をきちんと決めることです。人件費を考えずに出し値を決めてしまい、後から自分で自分の首を締めてしまうケースが見受けられます。やはり人件費などもしっかりと意識して商品開発をしていくことが大切です。

ターゲットを絞り込んだ情報発信が効果的

金丸 私は食育をずっとやっておりますが、ただ食べるだけではなく、美容と健康ということで栄養士さんにも参加していただいて、栄養バランス全体を含めた提案が重要だと思います。

 もう一つは情報発信です。情報を提供するときは、不特定多数の人に出すのではなく、マスコミやバイヤーなど、予め個人名まで指定してから出すというやり方をしています。そうしないと、東京はやたらとイベントが多いので、デパートで催事をするだけではほとんど効果がないのです。ですから、どういうマスコミにいつ情報を投げかけるかを考えながら、どこでどういう料理展開を行うかを考えます。ポイントを絞って、余りお金をかけずに。そして一般の人は、知識があって情報を求める人たちを対象に、有料で行います。宿儺かぼちゃのように数量も少なくて限定的なものに関しては、そういう売り方をした方が良いと思っています。

地域みんなで緊張感のあるステージに立とう

澤崎 まず初めにステージに乗せることが重要です。どんな地域に必ずステージがあるはずですが、そこに乗せるために緊張して作りますから、変なものは出てきません。1回目はおいしくなくても、2回、3回と作るうちにおいしいものが出てきます。

 2つめに、必ずみんながステージに乗っているという認識を持つことです。先ほどのロゴマークの旗を出して、これを楽しみに集まりたいという人を何しろ集めることです。

 3番目は、集まった人たちをクラスター化して、みんなでワイワイやろうという気運を高めていくことです。

 今、この方法で、和歌山の世界遺産の熊野古道の熊野本宮でも熊野スイーツを開発しています。地産のウメを使ったジュレの開発を旅館さんがやっています。また、明日までですが、有馬温泉スイーツというプロジェクトを、秋の食祭市ということで、近くの産地と連携して有馬温泉というステージで行っています。

 魚津では50数軒の料理人の皆さんを訪問して回り、確認した上で協議会に入っていただきました。

 このように、皆さんのプライドが地域ブランドの絶対キーワードで、そして最後は、10年後に地元の味でお母さんの味みたいに、魚津寒ハギ如月王を食べたときにホームシックになったらいいなという思いでちょっと頑張っています。

地域食材は地域の財産 ぜひ価格を下げないで

服部 地域の食材は財産だと思いますので、ぜひ価格を下げないでいただきたいと思います。私たちのスーパーの施策は世相と反しておりまして、値段を下げては売りません。そのかわり、お客様が何を求めているのかというのを、自分たちは直接お店を持って、自分たちも接客をして、潜在的に眠っている顧客の要求が何なのかというのを探り当てて、そこに投資しているという形になっています。安くしなくては売れないものは他社で売ってくださいと思っておりますので、そういうスタンスも一つあっていいのではないかなと思っております。

 金子 温かいお言葉、ありがとうございました。

 最後に、これが2年目でございまして、さまざまなツールができてまいりました。市場に挑戦しております。来年度は最終年度でございますので、ぜひ各団体が継続的にこれに取り組んでいただけるように、私どもプロデューサーも、また団体の皆様も頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


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