地域ブランド化支援 事業実施地区のご紹介
北海道オホーツクあばしり和牛（北海道網走市）
事業実施主体
オホーツク網走農業協同組合
プロジェクトの狙い
地域特性から見て、網走地域は、日照時間が日本一といえる地域であるとともに北海道有数の畑作地帯であり敷料としての麦稈が豊富であり、自家産粗飼料生産と肉牛の飼育に適した環境であることを最大限に活用している。現在一部で一貫経営を行っているが、今後地区内一貫経営を目指し生まれてから出荷まで網走で育んだ肉牛の生産に取り組んで参りたい。
販売面として網走は風光明媚な観光地として年間約１６０万人の入り客数があります。この観光客を主たるターゲットとして網走地域でしか味わえない地域限定の牛肉として地域に特化した販売を主体に行って参りたい。
取組の概要
商品提案書
【新商品の開発】
●高額な和牛肉を気楽に食べて頂くための加工品
●原料はもちろん製造も地元の料理店と洋菓子店の協力を得て製造した純網走商品
●寒い冬のオホーツクでホッと温まるファストフード
●肉まん、コロッケ（試作）
【新商品による新たな販路の開拓】
●ここでしか食べられない商品として流氷砕氷船のみで販売
【ブランドツールの開発】
●商標登録済みでパンフレットやポスター等で活用
●ホームページにも専用ページを作成
【組織体制の構築】
●実施主体：オホーツク網走農業協同組合
●行政との連携：網走市役所の農政課、企画調整課と連携
●その他、商工会議所振興課、網走消費者協会、市内グルメの会、販売店と連携した協議会を設置
【今後の課題】
●生産者自身もブランド化に向けた取組みで意識の変化や取組みの姿勢が向上しているが、消費減退の傾向もあり、所得的には厳しい状況にある。また生産者の離農もあり生産は減少しているが、ブランド化に取り組んだ事で品質が安定化しており、今後は安定した生産頭数の確保が課題である。
成果目標と達成状況
●目標生産量に対する数値的な達成は諸条件によって厳しい状況であるが、品質面では各品評会等で優秀な成績を上げており間違いなく効果があったと実感している。販売面では積極的なＰＲや営業活動などにより網走市内を中心に計画時に比べ料飲店で９店舗、インターネットショップも含め販売店で９店舗増加している。何よりも生産者の品質に対する向上心が高まった事が最も重要な効果だと考える。
