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地域ブランド化支援 事業実施地区のご紹介
十郎梅(神奈川県小田原市)

事業実施主体


小田原・十郎梅ブランド向上協議会

プロジェクトの狙い

小田原市の梅は、曽我梅林を中心に栽培され、神奈川県下で最も多い生産量を誇っており、小田原オリジナル品種の十郎梅は果肉が厚くやわらかいことから、梅干用品種の最秀品とされている。十郎梅の生産者や食品産業、流通等に関連する団体が連携し、「小田原十郎梅」のブランド力向上を目指した取組みを行うことで、各分野の産業振興及び小田原の地域イメージの向上を図る。


取組の概要

【新商品の開発】

●小田原十郎梅プレミアム梅干「雲上」の開発
●プレミアム商品の基準
・サイズは4L(42mm以上)、漬け込み塩分濃度18%
・協議会で作成したカラーチャートを使用し、収穫時期と 漬け込み時期を実の色で指定
●一箱(5粒入り) 1,500円
●商品の特徴、売り
・十郎梅の肉質の柔らかさを実感してもらうため、サイズが大きめの4L(直径42mm以上)の実を厳選。
・収穫は、一つずつ手でもぎでおこなっている。
・余分なものを一切入れず塩と梅だけで漬けている。


【新商品による新たな販路の開拓】

●販売地域、場所
・小田原市周辺(箱根町等)の土産物屋、旅館、ホテル、百貨店


【ブランドツールの開発】

●「小田原十郎梅」のパンフレット作成
●ブランドストーリー
・小田原の梅は歴史が古く、戦国時代の武将、北条氏が統治していた以前から梅の栽培が行なわれている。
・「十郎梅」の名は、日本の伝統芸能の1つ、歌舞伎でも有名な「曽我物語」の主人公である五郎 十郎兄弟にあやかってつけられたとも言われている。
・関東3大梅林にも数えられる「曽我梅林」を中心に栽培されていること、皮の破れやすい品種であり、実の収穫や土用干しなどが細やかな手作業で支えられていることなど、地域や生産者に密着した物語性を有しているといえる。



プレミアム商品、十郎梅のPR

【組織体制の構築】

●関連団体
・JAかながわ西湘、小田原箱根商工会議所、小田原名産漬物工業組合、湘南漬物工業組合、小田原市梅研究会、神奈川県西湘地域県政総合センター、小田原市
・梅に係わる団体、事業者と協力し、小田原市全体でブランド化に取り組んでいる。


【今後の課題】

●十郎梅の収穫量が季候に影響され、安定しない。


成果目標と達成状況

●生産額 十郎梅関連商品の平成18年度出荷額の30%増加を目指す。
●生産量 300万円(2,000セット)
●単価   5粒で1,500円


協議会事務局

「食と農林水産業の地域ブランド協議会」は、食品と農林水産分野で地域ブランド化を進める地域・団体等と、その支援者等から構成され、情報交換や交流を行っています。農林水産省食料産業局新事業創出課と株式会社ブランド総合研究所の共同事務局で運営しています。
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