「朱鷺と暮らす郷」「朱鷺の舞」「佐渡育ち」(新潟県)
取組主体
JA佐渡・佐渡市
取組の概要
トキの復活に島ぐるみで取り組む佐渡島では、「トキと人が共生する島」をめざし、佐渡全島で「環境にやさしい佐渡米づくり」に取り組んでいる。
【ブランド化のきっかけ】
佐渡島は国の特別天然記念物「トキ」の最後の生息地ポイントであり、1967年にトキ保護センターが開設され、島をあげてトキの野生復帰に取り組んできた。トキと人が共生する島をめざし、佐渡全島で「環境にやさしい佐渡米づくり」に取り組むこととした。
1997年にはJA佐渡が農薬・化学肥料の使用を慣行農法の3割削減したコシヒカリの銘柄「佐渡育ち」、5割削減した銘柄「朱鷺の舞」を設定した。
2008年9月の試験放鳥を契機に、佐渡市、JA佐渡、JA羽茂が連携し、さらに環境に配慮した栽培基準に基づく「朱鷺と暮らす郷づくり認証制度」を設定し、同基準を満たす米に「朱鷺と暮らす郷」の銘柄を設定し、認証マークを付すこととした。
JA佐渡では、2008年産米からコシヒカリについては農薬と化学肥料を慣行農法の3割以上削減することをJA米の要件とし、初年度においてほぼ100%達成した。今後は5割以上の削減した米の割合を増やし、平成24年には5割以上削減に完全移行することを目標に取組を進めている。
【品質および名称の管理】
農薬・化学肥料の使用量に応じて、3つの銘柄を設定している。
| 銘柄 | 佐渡育ち | 朱鷺の舞 | 朱鷺と暮らす郷 |
|---|---|---|---|
| 価格(10kg) | 5,800円 | 6,000円 | 6,200円 |
| 特徴 | 慣行農法の3割減で栽培された佐渡産米コシヒカリ100%のもの。 | 慣行農法の5割減で栽培された佐渡産米コシヒカリ100%のもの。 | 佐渡市が定める「朱鷺と暮らす郷づくり」認証基準を満たした佐渡産コシヒカリ100%のもの。 |
| パッケージ・認証マーク | ![]() |
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※「朱鷺と暮らす郷づくり」認証基準
認証の要件は、
①佐渡で栽培され、
②生産者がエコファーマーの認定を受け、
③農薬・化学肥料の使用を慣行農法の5割以下に減らし、
④「生きものを育む農法」により栽培することとしている。
「生きものを育む農法」とは、朱鷺の餌となる生きものが生息できる環境を維持することを目的に、水田・水路への江(深み)の設置、冬期湛水、魚道等水路の設置、ビオトープの設置などを行うこととしている。
【マーケティング】
- 「朱鷺と暮らす郷づくり」認証米の売り上げの一部を「佐渡市トキ保護基金」に寄付し、ポイント人とトキが共生する環境づくりに活用している。
- 総合スーパーのイトーヨーカドーと連携し、2007年産米の「朱鷺の舞」を17店舗で実験的に販売したところ好評を得たため、2008年産米「朱鷺と暮らす郷づくり」認証米は販売店舗を首都圏120店舗、新潟県4店舗に拡大した。
- 佐渡島における朱鷺の野生復帰をめざす取組は全国的に知られ、「佐渡=朱鷺」の地域イメージを活用して環境に対する意識が高い消費者層をターゲットにブランド戦略を構築。朱鷺の野生復帰を支援する「生きものを育む農法」の設定・遵守、佐渡市トキ保護基金との連携等により品質の向上と地域イメージの強化を図っている。
【知的財産権の活用】
●商標権を取得。
- 「佐渡育ち」関係
1997年「佐渡そだち」「佐渡育ち」「さどそだち」(佐渡農業協同組合)
2005年「佐渡そだち菜」(佐渡農業協同組合)
2006年「佐渡育ち」(佐渡農業協同組合) - 「朱鷺の舞」関係
1997年「朱鷺の舞」「ときのまい」「トキの舞」
2008年「朱鷺の舞」(佐渡農業協同組合) -
「朱鷺と暮らす郷」関係
2008年「朱鷺と暮らす郷」(佐渡市)
取組の成果
- JA佐渡では平成20年産米コシヒカリにおいて水稲作付面積の99%以上で農薬・化学肥料を3割以上の削減を達成。
- 新潟コシヒカリ(魚沼産を除く)の小売価格に比べて15~23%高い販売単価を実現。(農林水産省「20年産米米穀の小売価格調査結果の概要」(平成20年10月分~21年2月分)をもとに、まちむら交流きこうが試算。)








