仙台牛(宮城県)
取組主体
仙台牛銘柄推進協議会
取組の概要
1970年代に優良種牛の導入、銘柄推進協議会の設立によりブランド化に取り組む。「仙台牛」の銘柄使用を、肉質等級A-5またはB-5のものだけに制限して高品質路線を徹底。消費者への情報伝達手段として、販売店と提供店の指定によりブランド認知を図っている。
【ブランド化のきっかけ】
1971年に兵庫県から「茂重波号」という優れた種牛を導入したことから肉質が大幅に向上し、肥育方法の試行錯誤を繰り返しながら銘柄牛としての地位を徐々に獲得していった。1978年には全国的なブランドとして認知されることを目的に仙台牛銘柄推進協議会を発足させた。
【品質および名称の管理】
「仙台牛」の最大の特徴は、肉質等級A-5またはB-5のものだけに銘柄の使用が許されているポイントこと。全国に200以上ある銘柄牛のうち、A-5またはB-5のみに限定した銘柄牛は3種類あり、その中でも仙台牛は抜群の出荷頭数を誇っている。
仙台牛銘柄推進協議会による「仙台牛」「仙台黒毛和牛」の定義は次のとおり。
<仙台牛>
「仙台牛」の基準は、黒毛和種で、仙台牛生産登録農家が仙台牛生産肥育体系に基づき個体に合った適正管理を行い、最長肥育地を宮城県とした肉牛で、(社)日本食肉格付協会枝肉取引規格「A-5」および「B-5」であるもの。また、本協議会が認めた市場並びに共進会等に出品したものとする。
<仙台黒毛和牛>
「仙台黒毛和牛」の基準は、黒毛和種で、申請された農家において仙台牛生産登録農家において仙台牛生産肥育体系に基づき個体に合った適正管理を行い、最長肥育地を宮城県とした肉牛で、(社)日本食肉格付協会枝肉取引規格、肉質等級が「3」以上とする。また、本協議会が認めた市場並びに共進会等に出品したものとする。
【マーケティング】
仙台牛銘柄推進協議会は、銘柄を表示して販売する小売店を「仙台牛販売指定店」、「仙台黒毛和牛指定店」として認定し、銘柄表示を責任もって実施する料理店等を「仙台牛提供店」として認定している。これら指定店等の協力を得て消費者への情報伝達に取り組んでいる。
平成20年には、さらなる認知向上を図るため、提供店のうち特に仙台牛の利用に熱心な料理店によって「仙台牛銘撰」という組織が設立ポイントされた。「仙台牛銘撰」の加盟基準は提供店よりも厳しく、メニューに「仙台牛」の銘柄名を表示し常時提供するとともに、メニューまたは売上げの2分の1以上を仙台牛・仙台黒毛和牛とする等が求められている。初年度は4店舗の加盟を得て、テレビCMやホームページを使ったPRを行い、「仙台牛」のブランドイメージや認知向上に協力している。
【知的財産権の活用】
●2007年、地域団体商標を取得。
(「仙台牛」「仙台黒毛和牛」)
取組の成果
交配や肥育方法の研究により高い肉質を獲得し、1994年度、2001年度に全国肉用牛枝肉共励会で名誉賞を受賞するなど高い評価を得ている。
仙台牛販売小売指定店及び提供店の数が、平成14年度の494店から平成20年度には612店に増加した。
仙台牛基幹産地農協における仙台牛の発生率が、平成14年度の25.0%から、平成20年度には35.3%に上昇した。
(参考)「和牛雌(瑕疵除く)」1kg当たり加重平均相場「等級A5」2,449円、全等級平均1,241円(仙台中央食肉卸売市場「平成20年度枝肉相場表(生体搬入)」)より試算。)




