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関あじ、関さば(大分県)

取組主体

大分県漁業協同組合佐賀関支店

取組の概要

1980年代後半、より高い価格で魚を売るために、佐賀関漁業協同組合(当時)が魚の買取販売を開始。徹底した品質管理、販売ルートの限定、高級品路線等の販売戦略を明確にし、かつ、関係者が力を合わせてそれを実行することで魚価の向上に成功した。

【ブランド化のきっかけ】

●より高い価格で魚を売るために、漁協が魚の販売を開始。

1988年当時、値立て委員会による値決めと仲買買取価格の低迷に対して、佐賀関漁業協同組合(当時。以下「佐賀関漁協」と略す。)の組合員の不満が高まっていたため、同漁協が買取販売を開始したことが取組の契機。

【品質および名称の管理】

●漁場を限定。

関あじ、関さばの漁場を、身肉のしまった上質な身質の魚を成育する海域(豊後水道、速吸の瀬戸の海域)に限定。その際、関あじ、関さばは撒き餌、巻き網を使用しないため、撒き餌、巻き網を行う業者との間で調整を行っている。

 

●鮮度の保持を徹底。ポイント

魚は鮮度が魚価に大きく影響することから、次のような取組によって鮮度の保持を徹底。

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  • 活魚で漁獲する。漁場又は生け簀で死んだ魚に「関あじ」、「関さば」のマークのついたタグは付さない。(なお、「関あじ」、「関さば」については、佐賀関漁協が設立された昭和43年当時から、「佐賀関漁協所属の組合員が、漁法は一本釣りで、餌は疑似餌またはゴカイ、魚の扱いは「面(つら)買い」により佐賀関港に水揚げされたもの」を言うこととしている。)
  • 出荷時には、鮮度の保持に最適な水温を保持。出荷に合わせて生き締めを行う。
  • 漁協内の40の生け簀で品別を行い、釣果日別に一日数回生け簀をチェックする。
  • 漁船から生け簀に移す際に買い受けを行う。
  • 東京出荷分は、午前中に出荷作業を終え、当日の大分空港の午後の便に間に合うよう、空港までトラック輸送を行う。

 

●魚体の損傷及び魚へのストレスを最小限にして、おいしさを維持。ポイント

外観は鮮度同様価格に影響を与えることから、撒き餌をして網で漁獲するのではなく、一本釣りとし、餌も疑似餌かゴカイのみとすることとしている。
また、出荷の際に実際に計量すると魚に余計なストレスがかかり、品質が落ちるため、魚体に触れない目視による計量を実施している(面(つら)買い方式)。目視によって計量・値決めを行うにはかなりの熟練を要するため、日々、漁協職員の目視能力の育成を行っている。

【マーケティング】

●新しい市場の開拓。

仲買が得意とする地元の市場を避けて、新しい市場を開拓するための様々な取組(「関あじ・関さば」のポスターを作成して全国の中央卸売市場等に配布、また荷受や仲卸を相手にキャンペーンを実施、等)によって、価格の上昇を実現した。仲買とは、現在も販売先の仕分け(漁協が県外に出荷、卸売業者4社は県内に出荷。)を行っている。

 

●特約加盟店制度を開始。ポイント

1997年9月以降、特約店のみ(地元の店に限らない)に関あじ、関さばの名前の入った看板を配布し、特約店からの注文に応じて出荷する取組を実施している。

【知的財産権の活用】

●1996年、商標権を取得。(図形商標。「大分県一村一品\関あじ\関さば」)

●2006年、地域団体商標を取得。(「関あじ」、「関さば」)

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取組の成果

1.漁獲量及び生産額が増加。

(あじについては、漁獲量が、取組前(1984年から1988年の平均。以下同じ。)の170tから取組後(1989年から1993年の平均。以下同じ)の200tに増加し、生産額が、取組前の318百万円から取組後の435百万円に増加した。
さばについては、漁獲量が、取組前の155tから取組後の204tに増加し、生産額が、取組前の153百万円から取組後の287百万円に増加した。)

2.販売先が拡大するとともに、平均価格が向上。

(出荷先については、関東圏、関西圏方面等への出荷が新規に増え、販売先が拡大した。
平均価格については、1990年代初めごろ、あじの年平均価格は2,000円~2,200円/㎏、さばの年平均価格は1,500円~3,000円/㎏だったものが、さばは90年代末に最高,400円/㎏を記録し、あじは90年代末に最高2,500円/kgを記録した。)


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