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紀州みなべの南高梅(和歌山県)

取組主体

JAみなべいなみ、旧南部川村

取組の概要

1950年、旧南部川村が、梅を戦後の農業復興の柱とすべく、品種の統一を図る「梅優良母樹調査選定会」を発足。選抜の結果得られた品種を「南高」と命名し、栽培を開始。一方、1969年、梅干について、行政機関や生産者、加工業者等からなる「紀州梅の会」が発足し、梅干の選別基準を策定するとともに、基準の認定制度を開始した。JAみなべいなみは同会の認定制度を活用しながら、紀州みなべの南高梅を利用した梅干のブランド化に取り組んでいる。

【ブランド化のきっかけ】

●戦後、農業復活の柱として、梅に着目。優良な品種の選抜、統一化に取り組 む。(旧南部川村)

1950年、旧南部川村では、梅を戦後の農業復興の柱とすべく、品種の統一を図るための「梅優良母樹調査選定会」を発足。品質の揃った優良品種を目指して選抜を行い、その結果得られた品種に、選抜調査に深く関わった南部高等学校の名称にちなむ名称「南高」を付与。1965年には種苗登録を実施し、村内への普及を図った。

【品質および名称の管理】

 

●「紀州梅の会」が梅干の認定ポイントを開始。

1969年、みなべ町、田辺市、印南町など紀南の自治体と梅生産者からなる「紀州梅の会」が発足。その後、2005年、「紀州梅の会」に梅加工業者が構成員として加わり、「梅干部会」を設立した。(「紀州梅の会」は、現在「青梅部会」と「梅干部会」で構成されている。)

「紀州梅の会」は、1988年に、梅干の選別基準(5階級・7サイズ(2007年現在))を定め、1.A級の品質(果肉が柔らかく、果皮が薄いもの等)を有する梅干であって、2.紀州みなべ梅干協同組合又は田辺梅干協同組合に加盟する加工業者が製造した梅干に対して、「特選」認定マークを貼付する取組を開始した。

 

独自の基準ポイントに基づいて、梅及び梅の加工品を出荷。(JAみなべいなみ)

JAみなべいなみでは、1988年以降、「紀州梅の会」の認定を受けたもののうち、
1.JAみなべいなみの組合員が生産した梅で、2.塩分9%以上であって、3.トレーサビリティーができるもの、という基準を満たすものを出荷。塩分を抜き過ぎないことによって、疲労回復やカルシウム吸収の促進、抗菌作用などに効果のあるクエン酸を保っている。また、加工品として、「しそ漬け」、「こんぶ漬け」なども販売している。

出荷、販売に当たっては、地域団体商標「紀州みなべの南高梅」を活用している。

青梅の出荷についても、上記①、③の基準を満たしたものであって、更に出荷基準(2階級・4サイズ)を満たすものについて、地域団体商標「紀州みなべの南高梅」をケースに印字するなどしている。

【マーケティング】

●トップブランドを目指して、京浜地区の市場で勝負。

南高梅は、適熟してくると黄色味が増し、香りが良くなることが特徴。しかしながら、青系の梅が主流だった昭和50年代、「トップブランドを自負するのであれば、競争の厳しい京浜地区の市場で勝負することが大切だ」を合言葉に、はじめて京浜地区の市場に出荷したところ、「これは梅じゃねえよ、桃だよ」と言われ、安価で取引するところから取組が始まった。その後、梅干に漬け込むときれいに漬け上がることから小売店、八百屋を中心に人気が出て販売量が増加するとともに、価格が安定するようになった。

京浜地区の市場への進出が大きな転換となり、現在では同地区の市場において、出荷量の60%を占めるまでとなっている。

●話題性のあるイベントを実施。

2006年、「紀州梅の会」は6月6日を「梅の日」と定め、京都の上賀茂神社と下鴨神社に青梅を献上。同年10月10日には梅干及び獅子舞を奉納。2007年6月6日には梅の花を献上し、梅の枝を参拝者に配るとともに、南高梅等を植樹した。

●絶対成功する「紀州みなべの南高梅」の料理レシピ集やパンフレットを作成。

消費者からの青梅や梅干しの料理方法などを教えて欲しいとの要望に応え、JA独自の取組として、料理レシピ集を作成し、それを携帯のWEBサイト(QRコード)に掲載するなどの取組を進め、消費拡大に向けて活動している。

【知的財産権の活用】

●2004年、商標権を取得。(「南高梅」)

●2006年、地域団体商標を取得。(「紀州みなべの南高梅」)


取組の成果

地域団体商標を取得し、活用することによって、2007年、青梅市場出荷量が、前年比122%の3779tに増加。
(京浜地域市場への青梅出荷量は、2007年産で2000t強、出荷割合は60%台。)

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