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たっこにんにく(青森県)

取組主体

JA田子町

取組の概要

1970年代初め、にんにく日本一の産地になることを目指し、山間地でかつ耕作地の少ない土地でも生産量の増加と品質の向上を図るため、堆肥等有機質資材の投入による土づくりに努め、市場の需要に対応できる供給体制等を構築。努力の結果、1977年、にんにくの生産量が日本一になったことで大きく知名度が向上した。

【ブランド化のきっかけ】

●農協の組合員が、「にんにくの品質・生産量で日本一になる」ことを目標に掲げて取組を始めたこと。

 

1970年代初め、農協とにんにく生産部会が「質は信用なり。一人の生産では産地になれないが、地域がまとまれば産地になれる。」を合い言葉ポイントに、にんにくの品質・生産量で日本一になることを目標に掲げて熱心に取り組んだことが、取組の発端。

【生産体制の整備】

●ブランド化の対象として、在来品種を活用。

1960年代、当時の農協青年部が隣村から譲り受けた在来品種で試行錯誤を繰り返した後、大玉良品の生産技術を確立。「福地ホワイト六片」を育成し、増反に取り組み、これをブランド化の対象にした。

●市場のニーズに対応した供給体制を構築。

有機質資材等の施用による連作障害の防止や土壌改良、生産組織の改編による供給体制の整備、規格選別の徹底等によって、市場のニーズに対応した供給体制の構築を目指した。

【品質の管理】

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●常に品質向上に向けて努力。

農協の指導体制のもとで、にんにく生産部会の設立、有機堆肥の投入や土壌診断による土壌改良等を実施。また、普及所と協力して「栽培暦」の作成や目揃え会の開催などを実施し、品質の向上を行った。

あわせて、2001年までにんにくの産地では一般的だった、貯蔵中のにんにくの芽が出ないようにする萌芽抑制剤の使用が行政の規制によって使用禁止になったことに伴い、高温処理と零下-2℃での冷蔵庫保管を組み合わせて萌芽を抑制する方法を開発、採用。安全・安心でかつ周年販売が可能な体制を構築した。

●選別基準を設定。規格選別を厳格化。

1979年、従来よりも厳しい選別基準を策定。さらに、生産者保証書を段ボールに入れ選別の徹底を図るポイント取組みを1998年から開始した。

【マーケティング】

生産量を日本一にすることで、知名度を向上。ポイント

1977年、にんにくの生産量で日本一を達成。山間の耕作土地が少ない中で、にんにくの生産量で日本一になったことが県外でも大きく取り上げられ、田子町産のにんにくの知名度が大きく向上した。

●市場を介した販売店との相対取引を実施。

1988年頃、一部の大玉品について、産地と販売店が市場を介してあらかじめ価格を取り決めておく取引方法を採用。これにより、販売店は相場に関係なく一定の価格で定時に定量仕入れることが可能となった。また、産地は相場に関係なく、ある程度の価格を維持することができるようになった。この取引方法が徐々に販売店から支持され、販売量を拡大することができた。

 

質の高い生鮮品は高級化で輸入品との競争を乗り切り、下級品はJA加工セ ンターで加工して付加価値を付けて販売。ポイントこれによって下位階級品に対する新たな需要を喚起するとともに、地元の雇用創出に貢献。

一貫して品質の向上に取り組んでおり、高級品は輸入品との差別化ができていたが、下位の階級品は、加工業者に販売しているため、価格が安定しないという問題があった。

この問題については、下位の階級品をJA加工センターで製品化することによって、下位の階級品の需要が高まり、生産費の採算割れを防止するとともに、地元での雇用の創出に貢献することができた。さらに、加工原材料産地の栽培履歴がわかり、「安心、安全」であることから、JA加工センターで製品化したものを他産地のものと差別化することができ、東京等の大手百貨店向けに高級品として出荷する、という販売先の仕分けをすることができた。

【知的財産権の活用】

  • 2006年、地域団体商標を取得。(「たっこにんにく」)
    ※生産量が日本一になって以降、にんにくの産地としての知名度はあがったものの、特定のブランド名での販売は行っていなかった。しかしながら、県内の他のにんにく産地の興隆によってそれらとの差別化を図る必要が生じたことから、2007年「たっこにんにく」という統一ブランドの使用を開始した。

取組の成果

  • 卸売市場での年平均の卸売価格が、他産地のものより2~3割増しで取引されている。
  • (適切な価格を提示することが前提ではあるものの、)産地の側が、ある程度価格を設定できるようになった。

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